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2014年5月、各社より発表された2014年夏モデルに、唯一3キャリアへ端末投入しているシャープさんのブロガーイベントへ参加してきました。

開催されたのは5月15日都内某所で、10名ほどのブロガーと、ITmediaモバイル編集長 田中様、それとわざわざ広島より来てくださったシャープ開発陣の方々です。

今夏のモデルはどれも5インチ以上の大画面モデルで、狭額縁が特徴となっていますが、実際にそれいがいのこだわりとは何なのか、迫ってみたいと思います!

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今回、どうどうと並んだ各社向けのAQUOSスマホ。今回より、AQUOS PHONEではなく、AQUOSです。
どうしてAQUOSというブランドになったのか、というのも教えてくれました。


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今回来てくださったシャープのかたがた。かなり突っ込んだ部分まで教えてくれました。


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まず、なぜ「AQUOS PHONE」ブランドから「AQUOS」というシンプルなブランドになったのかということについて説明がありました。
現在、スマートフォンはただの電話ではなく、さまざまな体験を提供してくれるアイテムであると、そこで「PHONE」ではなく、純粋に「AQUOS」にしたのだと。教えてくれました。
全くもってその通りで、電話ではなく、さまざまな可能性や体験を提供してくれるもの。それこそが最近のスマートフォンの役割であると思います。



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さらに、ただ体験するだけではなく、「共感」を生むブランドへ進化する、これこそがAQUOSというブランドにした最大の理由だそうです。


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なお、これは少しわかりにくいですが、開発当初の現モデル。背面に「AQUOS PHONE」ロゴが入ってます。
つまり、ぎりぎりまでAQUOSにするのか、現行のAQUOS PHONEにするのかを悩んでいたようです。


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また、カタログも従来のものよりも変更していて、よりメッセージ性の高いカタログにしているとのこと。これは店頭で手にとって確認するしかないですね!


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今回のモデルで訴求しているのは、「ディスプレイ」「カメラ」「ユーザーインターフェース」の3点。この3点を組み合わせることで、より共感を生む「AQUOS」になるそうです。


ちなみに、今回は大画面モデルを中心に投入していることについて、小型モデルはどうするのかと質問したところ、春に4インチ台クラスのモデルと投入しているため、併売をしていくとのことでした。
つまり、小型モデルが欲しいなという人は値段のこなれた春モデルを、より高性能、大画面が欲しい場合は今回の夏モデルを、ということになりそうです。


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続いて、デザインやディスプレイについて解説してくれました。

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まず、狭額縁。これはシャープ独自名として「EDGEST(エッジスト)」というネーミングを採用しています。
これはソフトバンクモバイル向けの春モデルにもあったもので、額縁部分を極力減らした、本体=画面となるもの。

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さらに各モデルのデザインの違いについて教えて下さいました。

まず、NTTドコモ向けモデルでは、サイド部分に角度を付けることで持ちやすくした、KDDI向けは極力シンプルにした、ソフトバンク向けは金属筐体を採用し、サイドカットの部分を高級感が出るようにしたそうです。

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また、ドコモ版にはオレンジ x ブラックのジャイアンツカラーのような色合いもありますが、これは決してジャイアンツカラーを意識したものではないそうです。


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今回、大画面化するのに苦労したのは、極力本体の大きさを変更しないこと、だそうです。

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ディスプレイ上部の通話用スピーカーも、通常はディスプレイと平行に配置するのに対して、今回のモデルは斜め配置にし、数mmレベルで調整しているそうです。
そのため、ディスプレイ自体は0.4インチ大きくなっていますが、本体サイド部分はわずか4mmの拡大にとどめているとのこと。


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またディスプレイ以外にもバッテリーも大きくし、各キャリアの基準で3日間使えるようにしている、スタミナも特徴とのことでした。

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今回のIGZOディスプレイは、新型のものになっています。
それも「PureLED(ピュアレッド)」というものを採用し、従来液晶では苦手だった「赤」の発色が綺麗になるよう調整したそう。
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今夏モデルの「AQUOS ZETA SH-04F(写真左)」と、昨年夏モデルの「AQUOS PHONE ZETA SH-06E(写真右)」を比較したところ、同じ動画なのですが、明らかに赤色の発色が綺麗になっていることが確認できました。

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その秘密は、液晶基板に新しいフィルターを追加したほか、フィルターを追加しつつも画面の明るさ(輝度)は落とさないように工夫しているそうです。

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そこが、ただ色を濃くして発色を良くなったような気にさせる技術とは違い、独立蛍光体を採用し、輝度を落とさない独自技術を採用しているそう。


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ディスプレイの面積が大きいため、仮に3機種をカメラモードにして並べても、まるでひとつの液晶かのように違和感なく表示することができます。



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続いてカメラです。このカメラも、前モデルとは全く違うレベルに進化しているそうです。
前回モデルの1630万画素から1310万画素に画素数こそ落ちていますが、それをクリアする様々な新機能が搭載されています。

まず、写真撮影時に、スマホ本体側でこれが「料理」なのか「風景」なのか、「人物」なのかを自動判別し、その構図をアドバイスしてくれる機能が追加されています。
そのため素人でもカンタンにプロっぽい構図で撮影でき、SNSで共有しても「いいね!」をされやすくなるそうです。

また今回より、「リアルタイムHDR」機能が搭載され、撮影時にHDRのアリ、ナシ効果を確認しながら撮影できるようになります。
このHDRというのは明暗差のある2枚以上の写真を重ねあわせて、白飛びや黒つぶれしにくい写真に仕上げるというもので、逆光での撮影や風景に威力を発揮します。


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今回のモデルよりLEDライトの輝度も上げ、暗い場所などでの撮影も綺麗に行えるよう改善しているそうで、これはぜひ試してみたい機能のひとつです。


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そして「フレーミングアドバイザー」です。素人でもプロっぽい構図で撮影できるようになります。
これが最も興味ある機能なんですよね。写真好きでも、構図どうしようかなと考えるシーンは多くあり、この機能を利用することで、スマホでも「作品」となる写真が撮影できそうなので期待しています。


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そして「EDGEST」と「カメラ」の作る新しい世界の説明もありました。
まず、「検索ファインダー」機能は、カメラで捉えている文字を検索してくれるというもの。
さらに「翻訳ファインダー」機能は、同じようにカメラで捉えている文字を翻訳してくれる機能で、翻訳後の文字がそのままかぶされた状態で表示されますので、さながら翻訳ARみたいで楽しいです。
同様の機能は、NTTドコモ製のスマホ/タブレットであれば利用できる「うつして翻訳」でも再現できます。

また、「Photo Sphere(フォトスフィア)」はAndroid4.4より採用された全天球撮影カメラ。50枚程度の写真を重ねあわせることで、空間そのものを撮影してしまう機能です。
この機能を起動させると、Googleの「Googleカメラ」が起動します。
ちょいと残念なのは、その機能が一方通行で、「Photo Sphere」を撮影終わっても、シャープのSHカメラに戻れないことです。
少し不親切かな、と思うので、ここは改善して欲しいポイント。しっかり伝えてみました。



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なお、シャープはフィーチャーフォン時代からの古参メーカーで日本ユーザーをよくわかっていると思ったのがここ。
機能を多く搭載しても、そもそもわからない、設定できないというユーザーのために、チュートリアル機能と練習機能をが合体させた「体験しよう」という機能を搭載しています。
これはホーム画面にあらかじめ貼り付けられていて、説明や実際の効果を確認したのちに、そのまま設定ができるそうです。
こういった初心者向け機能は嬉しいポイントだと思います。



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さらに、プライバシー配慮も欠かしません。
これは、電話がくるとディスプレイ上に相手の電話番号が表示されますが、(電話帳に登録していても)名前などは表示されないそうです。
それが表示されるのは、スマホを持った時。
グリップマジックという機能で、「あ、持たれたな」とスマホ側で判別すると、その時点で相手の名前が出るそうです。
また、このグリップマジックによって、ディスプレイをなぞると画面がONになる機能「Sweep ON」の誤動作もなくなるそうです。
なぜなら、私の持っているSH-06Eは胸ポケットに入れると画面がONになるのですもの。


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最後はスマホとタブレットで連携できる「Passtock」機能。
これは、スマホ側で受け取ったメールに添付されているOffice文章を大画面のタブレットで見られる、LINEの通知も受けられる、写真も連携できる機能となっています。
つまり、スマホの弱点をタブレットがカバーするというものです。これは2台持ちにはとても嬉しいポイントではないでしょうか。


ここまで、非常に多くのポイントを紹介してくださいました。
やはり、狭額縁、大画面は用意した、ではそれからどうするという流れで知恵を絞ってさまざまな機能を追加しているところで、いかに使いやすくするか、いかに新しい体験、共有をするかが考えぬかれているのかなと思います。

日本メーカーのスマホは元気が無いですが、ここでぜひともシャープなど日本メーカーに頑張って欲しいものです。